先日のブログで、全国的な課題となっている、深刻化する教員不足の四日市市での現状を取り上げました。

 

《【四日市市/深刻化する教員不足】今年度から30人学級休止。一方、学校への更なるデジタル投資を推進》

 

 四日市市では、当面、学校における児童生徒へのきめ細かな指導を教員の増員で対応するのは難しい状況にあることから、学校現場への一層のICT・デジタル投資を積極的に実施していく方針を掲げています。

 

 そして、今年度から学校現場に新たに4つの「システム」を導入し、多角的に子ども一人ひとりの姿や課題を把握し、より一層のきめ細かな教育を推進する体制を整えています。

 

 令和6年度から導入される4つの「システム」を、総称して『四可一〔よっかいち〕』としています。

 

 "Four Systems for Students" 

つのシステムで

視化して

人ひとりを支援する

『四可一〔よっかいち〕』です。

 

 以下の4つのシステムで、4種類の可視化に取り組みます。

 

①ダッシュボード上で子どもの記録を可視化する

②スクールライフノートで子どもの気持ちを可視化する

③ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する

④「いじめリスクアセスメント」プロジェクトでリスクを可視化する

 

①ダッシュボード上で子どもの記録を可視化する

 学級全員の欠席日数が一つの画面に一覧表示されたり、ある子どもの名前をクリックするとその子の出欠席の状況や学習の記録などが表示される機能等を有する「ダッシュボード」を導入し、令和2年度から各校で使用している校務支援システムと連携させ、子ども達の記録が一つの画面に集約され、教員の子ども達の状況把握が効果的・効率的に行えます。

 

②スクールライフノートで子どもの気持ちを可視化する

 「スクールライフノート」は、これまで紙のプリントやノートを使って行っていた各時間の振り返りや明日の時間割の記入、担任との生活記録のやり取り等をオンライン上で行える機能であり、児童生徒は、その日その時間の「心の天気」を「晴れ」「くもり」「雨」「雷」のイラストを選んで入力出来ます。

 

 「スクールライフノート」も「ダッシュボード」と連携しており、児童生徒がスクールライフノートに入力した情報をダッシュボード上で一覧で見ることが可能で、気になる子どもに教員がタイムリーに声かけや支援を行うことが出来ます。

 

 

 また、『③ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する』『④「いじめリスクアセスメント」プロジェクトでリスクを可視化する』については、後日、別のブログにより詳細に紹介していきます。

 

 これら4つの新たな「システム」導入にて、四日市市の教育現場は大きく変わっていきます。

 

 四日市市は、積極的な教育現場のデジタル改革によって、学校現場の業務の効果的、効率的な実施を可能にし、子ども達一人ひとりの支援の強化、教員の業務負担の軽減を図っていきます。